入社のきっかけは、恩師からの紹介です。学生時代の研究活動で、材料試験・強度評価に興味を持ち、就職後もこの分野に取り組むもうと考えていました。しかし、いざ就活を始めてみると、希望する企業とはなかなか巡り会えず、苦悩していたんです。そんな時に、恩師である研究室の教授が紹介してくれたのが、試験片加工の依頼先である神戸工業試験場(以下KMTL)でした。会社説明を受ける中で、大手の傘下に入っていない第三者機関であり、幅広い業界への貢献が見込めたことが決め手となり入社を決意しました。
主には、まだ形作られていない案件や取り組みに対して、社内での実現可能性を検討しています。例えば、 通常の試験では難しいような依頼を請負えるように、他部署への協力を仰ぎ、方案・スケジュールを組み立てることで、対応可能な体制の構築に勤しんでいます。また、新たな試験・評価技術の導入を提案することや、それらの技術の確立に向けて検証を重ねていくことで、会社の発展・成長に貢献しています。
幅広い業界と関わり、今まで知らなかった事柄に日々触れられることは刺激的で、やりがいがあります。そしてこれは社外に限ったことではなく、社内でも専門性に富んだ先輩方がたくさんいるので、常に様々な新しい知識を吸収させてもらっています。その新たな知識によって自分の視座を養うことができること、それに基づいた発想が湧いてくること、そしてその発想を活用して、企業からの依頼の解決などに繋げることができた時は、自身の成長を感じるとともに、業務のモチベーションにもなっていますね。
第三者機関として、何者にもとらわれない立ち位置で、自動車や航空、エネルギーなど、幅広い業界と関われることに魅力を感じています。様々な業界からの依頼が日々飛び込む中で、自身の知識・経験を産業界により広く活かせる機会に溢れているのは、KMTLならではかと思います。また、業務に取り組む中で、チームワークを重視し、自身の考えを聞き入れてくれる雰囲気があるところもKMTLの好きなポイントの一つです。
試験・評価の中に、AI(人工知能)を取り入れていくことに挑戦していこうと模索中です。現在、「FraD」という材料が壊れた状態をAIが解析・判別してくれるシステムに携わっています。これは、業界の垣根を超えて、多くの企業から賛同いただけていることから、産業界における関心度の高さを感じています。本システムは、あくまで一つのきっかけに過ぎないですが、他の試験・評価においても、社内外に新たな流れを作れる可能性がAIにはあると期待しているんです。
MESSAGE
自身の就活を思い返せば、「縁」と「フィーリング」が大事だったと実感しています。希望や理想を持って活動されるかと思いますが、それらに縛られて、視野を狭めてしまうのは非常にもったいないことです。もっと視野を広げて、面接などで企業人と関わることを一つの「縁」と捉えれば、潜在的な「フィーリング」をもって、新たな気付きを得られるかもしれません。みなさんが後悔のない就職活動ができるよう応援しています。